孫権の祖父、孫鐘が瓜を栽培していた場所とされる。
現在は「雄瓜地」の石碑が立てられているのみ。
基本情報
ちょこっと解説
東漢末年、孫権の祖父である孫鐘は、ここで瓜を植えて生計を建てていた。ある年、旱魃のために孫鐘の畑でも瓜が一つしかならなかった。それでも孫鐘はその瓜を老いた母に食べさせようと思っていたが、畑に三人の乞食が来て施しを乞う。孫鐘は仕方なく一つしかない瓜を半分にわけ、半分は乞食達に食べさせ、残り半分は母へ持って行くことにした。乞食達は食べ終わると「ここから振り向かずに百歩歩け。そうすれば子孫は必ず帝王となろう」と孫鐘に言う。孫鐘は半信半疑で歩き始めたが、途中で振り返ってしまう。すると乞食は仙人で鶴に乗って飛び去ってしまった。そして孫鐘の孫である孫権は呉の帝王となる。しかし、孫鐘が途中で振り返っていたために、三国鼎立の局面を迎えてしまったという伝説がある。
探訪後記
ちょっと不思議な伝説の残る場所。孫権のじいさんの話はそれほど知られてはいないようだ。しかし、地元のここでは有名な話だし、地方誌にも同じことが載っているほどだ。場口鎮から瓜江に沿って歩いてくると、瓜江村の東側に到着。すぐにこの雄瓜地の碑が目に入った。周りはもう瓜畑ではないのだが。孫鐘が住んでいた場所、つまり孫権故里となっている。近くの人民おばちゃんが「あっちにも碑があるのよ」と教えてくれた。孫権故里の名は龍門鎮に取られた形になっているが、ここが本当の故里だったのだろう。
位置情報
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