耒陽県廷の前門。
耒陽県廷内、士元裁きの様子。
龐統の裁きを見守る張飛。
 
裁きを見守る孫乾。
張飛の戦馬烏龍駒が使ったとされる馬槽。
杜甫公園前にある五虎大将軍張飛巡視耒陽の像。
基本情報
【訪問時期】2008年10月17日
【関連人物】張飛龐統孫乾
【文物保護】
ちょこっと解説
 三国演義、第五十七「柴桑口臥龍吊喪、耒陽県鳳雛理事」で描かれている。劉備の元を訪れた鳳雛こと龐統だが、その風貌により劉備から軽く見られ、片田舎耒陽県の県令に任命される。龐統は着任後、毎日酒を飲んで政務に就くことはなかった。しばらくすると民の怨嗟の声が劉備の元へも届く。劉備は張飛と孫乾に巡視を命じ、張飛たちは耒陽で龐統に詰問する。すると龐統は翌日裁きを始め、山と積まれた訴状を1つ残らず片付けてしまう。驚いた張飛はことを劉備に伝えると、劉備は深く反省し、龐統を引き戻して軍師中郎将へと就けた。
 耒陽古県廷は2004年に修復されて公開されている。2001年の基礎発掘時には元代の石獅なども出土した。敷地内には張飛が乗馬に飼葉を与えるときに使ったとされる馬槽なども残されている。
探訪後記
 耒陽の地図を片手に古県廷まで歩いていくことにした。途中、バイクに乗った人民おっちゃんに「どこへ行くんだ」と声を掛けられる。「古県廷まで」と答えると、「乗ってくか」と人民おっちゃん。この辺りではまだ観光客が珍しいのかもしれないな。とにかく歩いていくつもりだったので、人民おっちゃんにはお礼だけ言ってお別れ。古県廷に到着。門構えはけっこう立派だ。中へ入る。いちおう門票を買わないとダメらしい。奥へ進んでいくと建物はいいのだが、中はほとんど何もない。観光地として開発したはいいものの、資金不足で中断してしまったのだろうか。一番奥の建物だけは龐統や張飛の像が置かれていて、龐統の裁きを再現してある。でも施工が悪かったんだろうな、床は陥没してひび割れが多い。他の建物内には張飛の馬糟が置かれていたり、周辺の三国遺跡紹介の写真はあった。でも地形的な遺跡が多いので、行ってもあまり楽しめそうにない。まあ、機会があれば行ってみようか。
位置情報
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投稿情報
【カテゴリ】湖南省耒陽市
【 タグ 】張飛龐統孫乾
【公開範囲】校尉 都督 大将軍 丞相
【掲載日時】2016年7月17日 21:42
【更新日時】2019年1月12日 22:06
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