探訪後記
何とか台という遺跡はけっこう怪しいモノが多いのだが、ここはかなりはっきりとした台地が残っていて、なかなか見応えがある。台の上には楊修廟がある。とは言ってもかなり小さな祠なのだが。中には顔が真っ赤な楊修像があり、不気味だ。写真を撮っていると、ここを管理しているじいさまに呼び止められた。台上にある小屋に招かれ、いろいろ質問される。「なぜここを知っているんだ」と聞かれ、「ここは曹操練兵台でしょう。許昌の地図にも載っているし」と答える。するとじいさまの語気が荒くなる。「いいや、ここは劉邦の場所だ。曹操なんか関係ない。曹操は楊修を殺した悪いやつだ」と言う。かなり曹操のことが嫌いらしい。それはいいとしてもなぜに劉邦が出てくるんだ…。このじいさまの名前は聞いていないが、楊さんなのか。まあ、こうやっていろいろ話が大きくなって民間伝承になっていくのだろう。