りんご畑の中に残る封土。以前はこの前に祠もあった。
塚の上には金承安四年(西暦1199年)の「魏鄧大尉祠記」の石碑が置かれている。
石碑の上部「魏鄧大尉祠記」と刻まれた部分。
文物碑: 1983年7月15日公布 蒲城県重点文物保護単位「鄧艾墓」
こちらは西安碑林に移された前秦建元三年(西暦367年)「馮翊護軍鄭能邈修鄧太尉祠銘」の石碑。
基本情報
ちょこっと解説
鄧艾、字は士載。荆州義陽郡棗陽県(現在の河南省新野県)の人。
探訪後記
一度目に訪れた時には文物碑を発見したのだが、周りを見渡して塚らしいモノがなかったので、そのまま帰ってしまった。バスを待っているとき、人民に聞いてみると「あんな偽墓なんて」と言っていたので、あまり気にも留めなかったのだが。しかし、後から調べてみると塚も残っていることがわかった。その後、なかなか訪れる機会もなく延び延びになっていたのだが、やっと西安まで来る機会があったので、再び訪れることにする。今回は列車で行ってみることにした。坡底村まで列車で来ると、蒲城で乗り換える必要もないし、バスに比べてかなり安く来ることができるからだ。さて、坡底村火車站から出て、線路の向かい側へ行くと文物碑がある場所だ。しかし文物碑が見あたらない。よく探してみると、ぶっ倒れて草むらに転がっていた。もう修復不能なのかな。それはさておき、人民に聞き込みをして肝心の鄧艾墓へ向かう。この辺りにはリンゴ畑が広がっている。そこで作業をしていた人民に道を聞いた。丁寧に教えてくれたし、呼び止められてリンゴをくれた。何て優しいんだ。さらに進んでいくと、リンゴ畑の中に大きな塚が見える。あれかなと思いつつも通り過ぎてしまった。村があったのでそこで聞いてみると、やっぱりさっきの塚がそうらしい。戻って塚を見る。やっぱりこれだ。塚の上には石碑が一枚ぶっ倒れている。そんなに古くはないようだが、これも鄧艾に関連する碑だった。やっぱり遺跡はちゃんと探してみるもんだな。こうやっていろんな発見があるのだから。
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