九里堤諸葛廟内の孔明像。後ろには出師表が書かれている。
九里堤の傍らに建てられた諸葛廟。近年再建された。
孔明が整備したとされる九里堤の跡。
九里堤遺址の入口。入ってすぐ諸葛廟がある。
基本情報
【訪問時期】2014年8月14日
【関連人物】諸葛亮
【文物保護】
ちょこっと解説
 九里堤は最も早期に行われた水利工事の一つで、蜀章武三年(西暦223年)頃に、諸葛亮が3000の兵を指揮し、三日三晩で高さ9尺、幅9尺、長さ9里の堤防を築いたとされ、諸葛堤とも呼ばれている。「成都県志」などにも諸葛亮が築き、宋代太守劉熙が再度修復したと記載されている。堤防の長さは9里(当時の1里は約415m)、当時の成都城が3里だったことを思えば、規模は小さくなかった。現在は約38mの土盛りが残るのみ。
 九里堤諸葛廟は、諸葛亮が築いたとされる九里堤の傍らに地元民によって建立されていたが、文革時期に破壊され、九里堤も工場建設のために取り除かれた。2013年8月12日、九里堤遺址公園が開園し、再建した諸葛廟も開放された。
探訪後記
 九里堤は、以前一度訪れたことがある。九里堤の文物碑があると聞いていたのだが、そのときには何も見つけられなかった。もともとは孔明とは関係のない場所だったと言われているが、諸葛廟が建てられていたという話は知っていたので、何かないかと期待していたのだが、空振りに終わった。
 それから数年、2014年になって百度で検索していると諸葛廟がヒットした。規模は小さいままなのだが、再建されたらしい。それなら行っておかないとね。成都市内、成都火車站からもそんなに遠くない場所だ。市バスに乗って移動する。バス停で降りて、数分歩いて到着。おお、小さな公園のように整備されていた。諸葛廟も再建されていて、中には金ピカの孔明像が鎮座している。なかなかいい感じじゃない。こんな小さな場所でも門衛が居る。いちおう「中に入って、見ていいよね。」とだけ声をかけておいた。後から中国人の男女が四人ほど入ってきたのだが、あまり興味もなさそう。すぐに出ていった。まあ、三国志が好きじゃなければ確かにどおってことのない場所なんだけどさ。ここの孔明さんは恐いらしいから、呪われると事故死しちゃうぞ。
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位置情報
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投稿情報
【カテゴリ】四川省成都市
【 タグ 】諸葛亮
【公開範囲】校尉 都督 大将軍 丞相
【掲載日時】2017年2月20日 19:08
【更新日時】2019年5月12日 20:13
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