村の入口に立つ孔明像。
ここ賈岙村周辺には、現在も約1,200人の諸葛孔明の末裔が暮らす。
賈岙村の石碑。現在の村の要職にも諸葛氏の名前が並ぶ。
村の礼堂。もとは諸葛宗祠だったのだとか。現在はその面影がない。
礼堂内部には、村の諸葛氏を紹介する掲示が数多くあった。
ちょこっと解説
賈岙の諸葛氏も、浙江諸葛氏の始祖である諸葛亮の第十四代後裔である諸葛浰の流れを汲む。諸葛浰の孫第十六代後裔である温州蒲州諸葛良琯が、北宋皇祐元年(西暦1049年)温州に移り、その後蒲州に居を構えることとなった。そして明永楽二年(西暦1404年)には、諸葛良琯の五代後の第二十代後裔である諸葛原銘が、ここ賈岙に移り住み、現在は第四十五代後裔から第五十数代までの諸葛氏一族約1,200人が暮らしている。
探訪後記
諸葛亮の末裔が住む村は、浙江省に数多くあるということがわかった。賈岙を訪れる前に、温州の諸葛大宗祠を訪れたのだが、そこで諸葛さんに「瑞安の賈岙は、ここより数代後の一族が移り住んだ場所だ」ということを聞いていた。訪れてみると山間の小さな村なのだが、村の傍らには川も流れており、なかなかいい場所だと思う。村の入口には、近年立てられた孔明像があった。賈岙は、もともと賈氏主体の村なのかなと思っていたら、賈氏は一人もおらず。実は港岙だった地名が訛って賈岙になったのだとか。そして村民は、諸葛氏が主体になっているようだ。村の礼堂へ行ってみると、中では催し物が開かれていた。この礼堂は、諸葛氏宗祠だったはずなのだが、中には像などはなく、村の行事施設となってしまっているようだった。
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