諸葛村大公堂前面。
諸葛村大公堂内部。掲げられているのは孔明の「誡子書」である。
諸葛村大公堂内部にある孔明画像。
諸葛村には明清代の建物が数多く残る。
ここにいると時の流れを忘れるようだ。
致遠書屋軒先に掛けられた鳥籠。
丞相祠堂内部。
丞相祠堂内部にある孔明像。
蘭渓諸葛村の開祖である諸葛大獅は元代の人。
孔明の孫、諸葛京の像。蘭渓諸葛氏は京の末裔。
村の中心部にある鐘池。
古い街並みが美しい。
孔明の末裔、約4,000人が居住している。
諸葛鎮に立つ孔明像。
ちょこっと解説
蘭渓諸葛村には、諸葛亮の後裔約4000人が住んでいるとされ、諸葛亮の後裔の最大居住地である。諸葛亮と黄氏の間に生まれた諸葛瞻の子、諸葛京の血筋として現在まで続いている。五代時に諸葛亮の第十四代子孫である諸葛浰が寿昌(現在の浙江省建徳市)の県令として赴任、その子である諸葛青がこの地へ移り住む。そして南宋末期、第二十七代子孫である諸葛大獅が偉大なる祖先諸葛亮を記念するために、九宮八卦陣図を元に村を形成する。八卦図の中心となるのは鐘池で太極図を模し、八卦である乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤のそれぞれの方向に住居が建てられた。諸葛村は周囲を8つの山に囲まれており、天然の八卦陣になっているともされる。また村には、南宋初期に諸葛希孟によって編纂が始められた「諸葛氏宗譜」が残されており、諸葛亮の父である諸葛珪を始祖として系譜、また歴代輩出された名士、その功績などが記載されている。
現在は、明清代の建築物が200以上残り、18座あったとされる堂も大公堂、丞相祠堂などの11座が残されている。
現在は、明清代の建築物が200以上残り、18座あったとされる堂も大公堂、丞相祠堂などの11座が残されている。
探訪後記
諸葛亮の子孫が多く住んでいる村として一躍有名に。そして古い街並みも残っているとなれば、無双の観光地と成りうるのか。そして門票は高い。しかし、門票を買わなくても村内をフラフラと歩くことはできる。開発程度はまだまだだと思うのだが、それなりには楽しめる感じだ。変に開発されすぎるとダメダメになってしまうのが中国の観光地の常、余計な施設などを増やさずにしてもらいたいものだ。近くの大都市からはちょっと離れているが、交通の便はそれほど悪くもない。宿泊にも困らないだろう。まぁ、一粒で二度美味しい場所として、日本人が多く訪れる場所となっていくのだろうか。
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